神奈川県座間市で首吊士『白石隆浩』の犠牲になった東京都八王子市の田村愛子さん(23)。
田村さんの兄が妹の愛子さんの失踪を追跡したことで今回の事件が発覚しました。田村さんの兄の行動が、さらなる犯行を防いだともいえます。
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田村愛子さんの兄のコメント
妹は中学1年の頃に学校でトラブルがあり、それから現在の23歳まで家に閉じこもっていました。
それに適応障害も患っており、家族以外と接するのを極端に怖がっていました。
なので彼女にとって家の中が世界の全てのようなものだったと思います。
私は妹や母とは別の場所に住んでいた為、母親が亡くなってからは妹は独りになってしまいました。
妹から寂しいとの連絡が頻繁にあり、週に1、2回食事に連れ出したり一緒に花火をしたり、妹の好きなゲームを一緒に遊んだりしていました。
そして先月の上旬に精神疾患者の支援をしてくれる職員が居るマンションに妹が引っ越していきました。
グループホームと呼ばれるサービスで、一見普通のマンションなのですが、マンションの一室が看護?の資格を持った職員達の事務所になっており、その職員が、各部屋に住んでいるグループホームの利用者の支援をしてくれるというものです。
妹は引っ越し後、隣人の立てる物音が自分に対して嫌がらせをしてるのでは?と考えて私や職員に訴えました。
これは母親の影響だと思います。
実は母も精神疾患であり、他人の立てる音は全て自分に対しての攻撃だと思い込んでいました。
そんな母とずっと過ごしていた妹も他人の立てる物音は悪意なのだろうと考えるようになったのだと思います。
そんな母の性質上、一戸建ての賃貸に住む事が多かったのですがグループホームは集合住宅でした。
妹にとっては地獄だったのだろうと今は思います。
常に隣から悪意をぶつけられていると思い込み、また自分は攻撃されないように物音を立てずに生活していたようで、就寝時もトイレに行くのも我慢し、
寝返りすらゆっくりと数十秒かけてしていたと言っていました。
私にも頻繁に隣人の事でLINEから連絡が入り、毎日のように1時間から3時間近く通話をしたりもしました。
そしてその頃から妹は自殺を考えていました。
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自分の所為で、心の拠り所だった母親が亡くなってしまった事。
今までは母と一緒だったのに突然独り暮らし。
そして隣人の恐怖で、自分の部屋ですら安らぐ事ができない。
グループホームに引っ越して1週間程度で、妹はこのアカウントで一緒に自殺をしてくれる人を募集していました。
私はこのアカウントの存在を知りませんでした。
自殺募集をしたところ、多くの人がこのアカウントにDMで連絡をしていました。
どの連絡に対しても妹は言い方がおかしいかもしれませんが、自殺に前向きな会話をしていました。
具体的な日時や方法の提案などです。
ただ具体的な話になると、やはり死ぬ事への恐怖感で会話を切り上げていた事も多いみたいでした。
10月23日、とあるユーザーに妹がDMで連絡しました。
彼は以前、妹の希望する練炭自殺を未遂になる可能性があるからと首吊りを提案した人でした。
妹はその時もやはり怖くなり会話を切り上げた相手です。
死ぬ決心がついたとその日の9時30分頃に妹が彼に連絡を入れました。
その30分前に私は妹とLINEで日時会話をしていました。
トントン拍子で話は進み、その4時間後には駅で合流してしまったみたいです。
私はその日LINEで妹が連絡してこない事に「やっと精神的な自立ができてきたのかな?」と呑気に考えていました。
異常事態に気づいたのはグループホームの職員さんでした。
所在確認で部屋を訪ねても、電話をしても反応がない。
発覚したのは24日です。
23日、妹は眼科の受診に行くと職員に嘘をついていたようです。
24日、発覚後、部屋の中で倒れている可能性等を考慮して「事務所にある合鍵で職員が部屋に入ってもいいか?」と私へ連絡があり、それを了解しました。
妹は部屋にいませんでした。
部屋の中には遺書がありました。
私は妹の部屋まで行き、PCの履歴を見ました。
ツイッターの画面でした。
そこでこのアカウントの存在を知りました。
その後警察に捜索願を出しました。
どうでもよさそうな情報も聞かれて、事情を説明するのにかなり時間がとられてイラついていたのを覚えています。
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田村愛子さんの兄の事件発覚までのコメントでした。
結果的にはとても残念な結果となってしまいましたが、文章からも分るように日頃より妹のことを気にかけていたことが分ります。残念です。
白石隆浩には早く同じ目に合わせてあげましょう。